[靴専科に聞く]カビが生えてしまった革靴&ブーツのお手入れ

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お気に入りの革靴を履こうとしたら、カビが生えていた!そんなガッカリした経験をした方もいるのでは。靴に生えたカビは、このまま拭き取るだけで大丈夫なのでしょうか? 靴の修理やクリーニングを専門に行っている 「靴専科」技術トレーナーの大友良祐さんに、家庭でできるカビの落とし方について聞きました。

スムースレザーなら家庭でもカビ退治ができる

「まず、スムースレザーと呼ばれる普通の革の表面についたカビは、家庭でもケアできます。スエードやエナメルなどに生えたカビは専門店でクリーニングに出すほうがいいでしょう」と大友さん。

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スエードなどの素材についたカビ(写真下)は、革の中に入り込んでいるので、表面を拭くぐらいでは落とせないのだとか。

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スムースレザーでも、靴の際に入ったカビや、靴の中がカビている場合は、やはりクリーニングに出すしかないそうです。

放置していると、さらにそこからカビが繁殖していくので、早めに対処したほうがよさそうですね。

靴のカビの原因は何?

そもそも、なぜ靴にカビが生えてしまうのでしょう?
「靴底や靴の中に雑菌がつき、そこからカビが繁殖するからだといわれています。湿度が高くて空気がよどむ場所だと、やはりカビが生える確率は一気に高まりますね。有機物はカビ菌のエサになりますから、革は格好のエサなのでしょう」(大友さん)。

革につくカビには、主に白カビと黒カビがあります。白カビは表面につくだけの軽度なものですが、黒カビは皮の中にまで入り込むので厄介なのだそうです。

カビは低刺激のアルコールで落とす

それでは、スムースレザーの靴で、カビの落とし方を実演していただきましょう。
靴の表面に、ホコリがうっすらとついているように見えますが……。

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「これが白カビなんですよ」と大友さん。今までホコリだと思って、見過ごしていたかもしれません!

1. 濡れた布をかたく絞り、アルコールを吹きかける

殺菌するために、アルコールで湿らせた布を用意します。

アルコールが強いと皮が色落ちすることがあるので、肌にやさしい低刺激のものを使います。

靴に直接アルコールを吹きかけるのも、色落ちするリスクが高いのでNG。必ず布に吹きかけましょう。

 

2.表面を拭く

色落ちしないかどうか、まず靴の端で試してから、隅々まで丁寧に拭きます。靴ヒモの場合はヒモをほどいて、舌革(ヒモの下側を舌状に延びている革)も拭きましょう。

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3.乾燥させる

靴の中に新聞紙を入れ、日陰に立てかけておき、1~2日乾燥させます。

4.通常通り、お手入れをする

乾いたら、通常通りのお手入れをしましょう。
まずは、靴に栄養を与える保湿クリームをやわらかい布にとり、塗り込みます。

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ブラシに靴と同色の靴墨を取り、つま先部分からかかと部分に向かって、薄く塗ります。

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全体にブラシをかけて、塗り広げます。

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余分な靴墨を布で拭き取ってツヤを出します。

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濡らした布をかたく絞って、カビを水拭きする人もいるようですが、これはカビを落とすどころか、ますます元気にさせてしまうそうなのでNG。

雨の日に履いた靴は、やはりカビが生えやすくなります。しっかり乾燥させ、靴底もアルコールで拭くと予防できます。

靴のカビを落としたら、靴箱の湿度も下げてカビの原因を元から断ちましょう。

お手入れが難しいと思う人はプロの力を借りましょう

 寒くなってきたから、そろそろブーツを履きたいなと思って、靴箱を開けてみると、表面だけでなく、中にも白カビがびっしり。しかも、汗ジミや色落ちなど、気になるところがいっぱいすぎて、自分でお手入れするのは難しいかも…そんなときには、プロの力を借りましょう!「靴専科」では靴のクリーニングも行っています。

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その工程は…

  1. 特殊洗剤を使って洗浄。
  2. オゾン水ですすいで除菌・消臭。
  3. 美容液に浸して保湿し、拭き取る。
  4. シワを伸ばすために形成。
  5. オゾン乾燥で完全に乾かす。
  6. 色落ち部分を含む、全体を丁寧に補色。つま先やかかとの補修

といたれりつくせりのスペシャルコース(1足9,612円)。

商品情報

「靴のクリーニング」(2,052円~)

※靴の種類や素材・状態によって
クリーニングのコース・サービス内容が異なります。

1週間後…

まるで新品のような輝きを取り戻したブーツ。

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シワもピンと伸びて、大満足な仕上がり!さらに数年は愛用できそうです。

革靴やブーツを買ったときの箱に入れておくという人は多いですが、そのまましまっておくと、通気性が悪くなり、カビの原因になるのだとか。この機会に、靴の管理から見直してみませんか?

取材協力:靴専科

文:

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