[冬の食中毒]なぜカキは食中毒を起こしやすいの?

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冬の食中毒の原因となる食品として、最初に思い浮かぶのはカキです。では、なぜカキは食中毒を起こしやすいのでしょう?今回は、日本食品衛生学会前会長の岩手大学名誉教授・品川邦汎先生に聞きました。

カキが持っているノロウイルスはそもそも人間が原因!?

カキには、食中毒の原因とされるノロウイルスを持っているものがあり、それを生食することによって、食中毒のリスクが高まると聞きます。品川先生によると、「ノロウイルスは低温で長期間生存し、乾燥にも強いため、冬に食中毒や感染症が起こりやすくなる」のだそう。

しかし、カキがノロウイルスに汚染される原因は人間にあるのだとか。

その仕組みとは…

  1. ノロウイルスに感染した人の吐しゃ物や糞便が下水処理場に流れる
  2. 殺菌できなかった少量のウイルスが海に流れる
  3. カキが海水中のプランクトンと一緒にウイルスを摂取する
  4. ウイルスがカキの内臓に蓄積する
  5. ウイルスを保有したカキを食べた人が食中毒を起こす

という関係なのだそう!

ノロウイルスに感染した人の糞便や吐しゃ物などから、二次感染につながることが多くあります。とくに家族内で感染者が出た場合は、感染を広げないように気を配りましょう。

カキ以外の2枚貝は生食する機会が少ないので食中毒を起こしにくい

カキ以外の2枚貝(アサリ、ハマグリ、シジミなど)も、カキと同じようにプランクトンと一緒にウイルスを摂取してしまうので、ノロウイルスに感染する可能性はあり。でも、カキのように生食する機会が多くないから、食中毒を起こすことが少ないのだそうです。

加熱したつもりでも、中心部まで十分に熱が通っていないと食中毒を起こすことが多くあります。カキ以外の2枚貝も半生で食べるのはやめましょう。

内臓を食べない2枚貝は、生食でも食中毒のリスクが低い!

カキと同じ2枚貝のホタテや赤貝も生食します。でも、食中毒を起こしたという話をあまり聞かないのはなぜかというと、ノロウイルスが蓄積するのは貝の内臓だから。

カキは内臓を含めて全部を生食し、ホタテや赤貝は内臓などを除去し、貝柱や身を食べます。だから食中毒のリスクが低くなるというわけ。なるほど~!

カキにノロウイルスを感染させていたのが、私たち人間だとわかりビックリ!! 生のカキは大好物ですが、疲労や風邪などでコンディションが悪いときは、しっかり加熱して食べようと思いました。

取材協力:岩手大学名誉教授・品川邦汎先生 

写真:Thinkstock / Getty Images

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