花粉の量ってどうやって測っているの?

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毎年何気なく聞いている花粉の予報。そもそも、花粉の量はどうやって測っているの? 花粉ってどれぐらいの距離を飛んでくるものなの?など、目に見えない物だけに気になりますよね。今回は、気象情報会社「ウェザーニューズ」の草田あゆみさんに聞いてみました。

花粉は全国に配布した専用マシーンで計測している

「『ウェザーニューズ』では、11年前から〈ポールンロボ〉(写真下)という独自の花粉の観測機を使っています。日本人の多くが花粉症で悩んでいるスギとヒノキをメインターゲットにして、観測しています」と、草田さん。

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〈ポールンロボ〉は直径約15㎝の球体で、目、鼻、口がついた可愛らしい装置。口の部分で、人の呼吸と同じ量の花粉を吸引するように設計されています。これを全国の家庭や企業、学校など、約1,000軒に配って計測してもらうのだとか。

1日に何個の花粉がとれるかによって、目の色が変わっていき、0~29個だと白。増えるにつれ青、黄、赤と変化し、300個以上になると紫になります。

〈ポールンロボ〉から得たデータは、ウェザーニューズに自動送信。スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やWEBの「花粉Ch.」(共に無料)で、リアルタイムの花粉の状況が公開されるという仕組みなのです。

なお、環境省や自治体などでも自動計測器を使って花粉を計測し、HPで公開しています。いくつかのサイトをチェックして、自分の住んでいる地域の花粉の状況を把握するのがいいかもしれません。

花粉を1年中計測しないのはなぜ?

最近は、夏や秋にも花粉症になるという話をよく耳にします。けれども、花粉の情報はたいてい春が終わると聞かなくなります。なぜなのでしょうか?

「花粉の粒子は、植物の種類によって大きさも形も変わります。スギとヒノキは球形に近い形をしていますが、他の花粉は米粒のような形や、お団子が3つ並んだような形のものもあります。〈ポールンロボ〉の場合、現状ではスギとヒノキ以外の判別は難しいんですね」(草田さん)。つまり、春の花粉症として代表的なスギとヒノキ以外の花粉に関する観測データは、今のところ分析していないようです。

ちなみに、夏はカモガヤ、秋はブタクサやヨモギといった雑草の花粉が花粉症の原因になると言われています。スギは、地域によっては秋にもうっすらと飛んでいるのだとか。

東京都や山形県、北海道などの自治体のほか、病院などで夏や秋にも観測してデータを公開しているところもあります。この時期に花粉症の症状が出た方は、チェックしてみましょう。

花粉はどこから飛んでくるの?

花粉症の人には、とても気になる話ですが、花粉はどのくらいの距離を飛んでくるのでしょう。草田さんによると、「スギやヒノキの花粉は数10キロから数100キロ飛ぶという説があります」とのこと。では、夏や秋の花粉症のもとになる雑草はどうなのかというと、「雑草の花粉は数メートルから数10メートルといわれています」と草田さん。

それなら雑草に近づかなければ良いのではと思いがちですが、「そうとも言えないと思います。スギやヒノキの林は、どこにあるのか分布のエリアは大体わかっています。けれども、雑草はどこに生えているのか分からないですよね。雑草の分布を調べるのは難しいんです」。通勤や通学、あるいは散歩している最中、知らない間に雑草の近くを通っているかもしれません。

庭があるご家庭は、花粉症のもとになる雑草が生えていないか、探してみるのをおススメします。

最近は、自分が住んでいる街の花粉情報をチェックできるスマホのアプリもあります。リアルタイムの飛散情報を上手に利用して、花粉対策を行ないましょう。

取材協力:ウェザーニューズ

写真:Thinkstock / Getty Images

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