秋冬によく見かけるカメムシはなぜ洗濯物につくの?

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洗濯物に虫がつくのって、イヤですよね。わが家は庭に木や草が多いので、結構虫が飛んできます。その中でもカメムシはニオイがつくことがあるので、いちばん困る虫ともいえるでしょう。どうして洗濯物にカメムシがついてしまうのか、長島聖大さん(伊丹市昆虫館学芸研究員)に聞きました。

越冬場所を探すために移動する途中に洗濯物でひとやすみ

「カメムシは夏の間は、植物を餌にしておとなしく暮らしていますが、10月から11月、秋が深まってから冬になるまでの時期、冬越しをする場所を探すために移動するのです。その途中に、陽だまりになる場所でひなたぼっこをしたりするようです。洗濯物につくのは、そのような陽だまりになる場所として、寄ってくる可能性があります。時間帯としては、日の差す日中であることは間違いないでしょう」と長島さんは言います。

カメムシの好みの色は白い場所

洗濯物につくカメムシで多いのは、マルカメムシという種類で、このマルカメムシは私の観察上、陽だまりになる場所の中でも、特に白い場所を好むようです。白い壁とか、洗濯物として干している白いタオル、シャツ、干しているふとんなどです。そのため、余計に目立つし、よくくっついていると思ってしまうのかもしれませんね」。

カメムシが洗濯物についていた場合は、なるべく刺激を与えないこと。カメムシの足の下に紙を差し込むなどして引き離すと、ニオイを出されず済むことが多いです。

カメムシのニオイの元はなに?

「カメムシがニオイを出すのは外敵からの攻撃を受けたときです。なので上記のようにそっと刺激を与えないように引き離せばニオイは出しません。ニオイの元は脚の間の『臭腺開口部』というところから出す液体状のニオイ物質。これが揮発して周辺にもニオイを放つのです。

ニオイ物質は「アルデヒド」と総称される化学物質が主成分になっていますが、複数の物質が混じりあっているといわれています」。

アルデヒドは刺激の強い物質で、人の皮膚につくと炎症を起こしたり、水ぶくれになったりすることも。その場合は、病院へ行くことをおすすめします。ニオイをかいでしまった程度なら問題ありません。

カメムシが洗濯物にくっついているのは移動途中のひなたぼっこ、というのはちょっとのどかでいいですね。ただカメムシの出すニオイの元が、そんなに有害とは知らなかったし、やっぱり洗濯物につくのは嫌なので、移動の時期に対策を講じたいところです。

取材協力:長島聖大さん(伊丹市昆虫館学芸研究員)

写真:Thinkstock / Getty Images

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