秋も食中毒が多いってホント!?その原因は?

Assorted delicious grilled meat with vegetable over the coals on a barbecue

夏場の高温多湿な環境で発生するイメージのある食中毒。しかし、厚生労働省の発表する「平成27年(2015年)食中毒発生状況」を見てみると、6〜8月の夏期の食中毒発生件数が261件なのに対して、9〜11月の秋は249件。その差はほとんどありません。なぜ、気温の落ち着いてきた秋になっても食中毒が発生してしまうのでしょうか?国立感染症研究所細菌第一部長の大西真先生に、秋の食中毒の原因について聞きました。

食中毒の原因菌に、秋特有のものは存在しない

細菌性の食中毒の中で、特に『秋にだけ多い』というものはとくにありません。代表的な細菌性の食中毒としては『腸管出血性大腸菌』、『サルモネラ』、『黄色ブドウ球菌』、『カンピロバクター』、『ウェルシュ菌』などがありますが、どの菌も夏と同様、秋にも食中毒の原因となり得ます」と大西先生。

食中毒の原因となる微生物の多くは温度の上昇によって増殖するため、気温の高い夏に食中毒のリスクがあがるのは事実。

しかし最近では秋になっても十分暑い日が多いこともあり、リスクの高さは夏も秋もあまり変わらないと言えるのかもしれません。

秋の行楽シーズンに潜む「食中毒の罠」とは?

「秋は行楽シーズンということもあり、野外で食事の機会も多いでしょう。キャンプ時の食事やBBQは、調理が足りなかったり、衛生面での環境が悪いといった理由で、食中毒の原因になりやすいと考えられます」とも大西先生は言います。

キャンプなどで野外での調理をする場合、肉料理の加熱が不十分だったり肉についている菌が他の食材に移ってしまうことがあり、調理不十分な肉などを感染源とする「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌」(O157)といった食中毒の発生リスクが高まるそう。

細菌性だけでなく、自然毒やウイルス性の食中毒にもご注意

たしかに、アウトドアでの調理では、炎天下の夏よりも秋の方が食材の扱いがぞんざいになってしまうかも。また、調理のときだけでなく、運動会などの野外イベントでお弁当を持参するときなども、十分に保冷ができていないと食中毒の危険性は高まってしまいます。

さらに、季節的にキノコなどの自然毒による食中毒や、11月頃からは冬に増加する「ノロウイルス」などのウイルス性の食中毒が台頭してくることも、秋の食中毒の原因として考えられるのだとか。

待ちに待った行楽シーズンに、楽しいお出かけが原因で食中毒になってしまってはガッカリ。秋になって過ごしやすくなったから…という油断こそが、秋に食中毒が多発してしまう一因なのかもしれません。食品の扱いは秋になっても夏場と同様、細心の注意を払ってくださいね!

取材協力:国立感染症研究所

写真:Thinkstock / Getty Images

文:

※この記事の内容について、花王株式会社は監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
詳しくは、当社の「ウェブサイト利用規定」および「『マイカジスタイル』コンテンツの利用規約」をご覧下さい。

debug 2017-05-24 09:23:29

関連記事

あなたのカジスタイルを見つけよう!