現在の大気中のPM2.5濃度を知るなら「そらまめ君」

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目に見えなくて恐ろしいPM2.5。住んでいるエリアのPM2.5濃度の調べ方や、濃度の判断基準など、東京大学大気海洋研究所の鶴田特任研究員が詳しく教えてくださいました。

「そらまめ君」を使ってみよう

環境省大気汚染物質広域監視システム 通称「そらまめ君」と呼ばれているサイトをご存知ですか?

これは各自治体が実施している大気汚染物質の測定結果を見ることができるので、その日のより詳細なデータを知りたい人にはぜひ使ってほしいサイトです。

使い方は次の通り。

1.  知りたい地域を選択。すると、その地域の地図と、色のついた○が出てくる。

2. 左側の「表示項目を選択する」で、「微小粒子状物質(PM2.5)」をクリック。

3. 例えば、下図のように「2013年12月18日01時のPM2.5の測定地点と濃度」がカラーで表示されます。濃度の値は、右側の凡例にありますので、これで知りたい地点の濃度がわかります。
ただ、これだけでは、濃度が高いのか低いのかわかりにくいので、『目に見えないから不安…PM2.5、どのように対策すべき?』に掲載されている表の基準値を参考に、判断してください。

図 そらまめ君による2013年12月18日01時の関東地方のPM2.5濃度のマップ

図 そらまめ君による2013年12月18日01時の関東地方のPM2.5濃度のマップ

4. 赤の「1立方メートル当たり36μg以上」(これは1日平均値の環境基準を超える場合に対応)の具体的な数値を知りたい場合は、左下の「表を見る」の時報値をクリック。
最新の時刻の、各測定局で測定された大気汚染物質の濃度が見られますので、左から11番目のPM2.5をみて、数値をチェックして下さい。

その左にSPM(浮遊粒子状物質)という項目がありますが、これは、直径10ミクロン以下の粒子の濃度です。

 

風が強い日には、SPMとPM2.5の濃度を比べてみよう

風が強くて、黄砂などの土壌系粒子(直径が2.5ミクロンよりもっと大きい粒子が多い)が大気中に舞い上がるときには、SPM濃度が非常に高くなります(もちろん、PM2.5の濃度も高くなりますが、SPMよりは低いです)。 一方、大気汚染物質が原因のときは、2.5ミクロンよりも小さい微粒子がほとんどなのでPM2.5の濃度が高くなります(この場合、SPM濃度も同程度に高くなります)

SPMとPM2.5の濃度を見比べることによって、現在のPM2.5の原因物質が、大気汚染物質によるのか、土壌系粒子によるのか、あるいは、両方の物質の影響を受けているのか、ある程度わかる場合があります。

SPM(浮遊粒子状物質)には、PM2.5も含まれますので、通常はSPMの数値のほうが大きいです。しかし、測定方法が異なるため、大気がとてもきれいなときは濃度が低いので、SPMの濃度がPM2.5と同じだったり、逆転したりすることもあります(非常にきれいなときは、数値がマイナスを示すときがありますが、これは、速報値なので生データのためです)                                  

SPMの単位は1立方メートル当たりのmg(ミリグラム)で表されているので、この数値を1000倍すると、PM2.5の数値と同じ単位になって、比較することができます。

自治体のホームページなども参考に

「環境省大気汚染物質広域監視システム」そらまめ君のほかにも、自治体は積極的にPM2.5の情報を一般に公開し提供していますので、ご自分の住んでいる自治体のWEBサイトでチェックしてみましょう。

また、環境関係の部署に直接問い合わせをすれば、PM2.5の現在の正確な濃度を知ることができますので、いろいろな手段で情報を調べることをおすすめします。

こまめに調べれば、自分で予測がつくことも

なお、自分の住んでいる地域が、PM2.5などの濃度がどの程度のレベルなのか、どのようなときに濃度が高くなるのかをまめに調べて知っておくと、天気予報やその日の空を眺めて自分でも判断できるようになることも。

現在では、いくつかの機関が、PM2.5、オゾンなど大気汚染物質、黄砂などの濃度予測結果を、下記のWEBサイトで公開していますので、これらもぜひ、参考にされるといいですね。

自治体では、PM2.5濃度の過去のデータも提供しています。喘息のある人や、小児・高齢者などのいるご家族は、ぜひそれらもチェックするとより対策も万全です。

まとめ

  • PM2.5濃度を調べるには、環境省大気汚染物質広域監視システム 通称そらまめ君」がおすすめ
  • SPM濃度とPM2.5濃度を比べて、PM2.5の原因を調べてみましょう
  • 自治体のWEBサイトで発表されているPM2.5のデータも参考に
  • 特に子どもや高齢者がいる家庭では、PM2.5濃度をこまめに調べて、自分で予想できるようになると万全な対策ができますよ

 その他、PM2.5の参考になるサイト

私たちにどんな影響があるの? PM2.5対策まとめ

【取材協力】
東京大学大気海洋研究所 中島映至 教授
東京大学大気海洋研究所 鶴田治雄 特任研究員
国立環境研究所 環境健康研究センター 上田佳代 主任研究員

文:

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