ちらし寿司をもっと美味しく!木の寿司桶のお手入れポイント

使用前は濡れぶきんで内側を拭き、使用後は洗ってしっかり乾かします。保管は段ボールを使うと、極度な乾燥を防げます。

3月3日はひな祭り。女の子のいるご家庭では、ちらし寿司を作ってお祝いする方も多いのでは?実は、昔ながらの木の寿司桶には、ご飯の水分を絶妙に調整してくれる効果があり、ほのかに香る木の香りも酢飯の美味しさを引き立ててくれるのだそう。夏はそうめんを盛りつければ涼しげに見せてくれる、持っていると意外に活躍するアイテムですよね。そこで今回は、寿司桶を作り続けて50年以上の「志水木材産業」社長、志水弘樹さんに寿司桶のお手入れについて聞きました。

使用前は濡れぶきんで拭いて、ニオイ・汚れ防止

最近は「木の寿司桶はお手入れが難しそう…」と敬遠してしまう人も多いかもしれません。でも、「寿司桶に多く使われる『さわら』という木材は、水に強く耐久性が高いのが特徴。使用前後の簡単なお手入れで、次世代まで大切に使うことができます」と志水さん。使用前の毎回のお手入れは、軽く濡らしたふきんで寿司桶の内側を拭くだけ。食品のニオイ移りや着色、黒ずみを防ぐことができます。

それでは、新品の寿司桶を初めて使う場合は、どうしたら良いでしょうか。

<新品の寿司桶のお手入れ方法>

初めて使う寿司桶は、アク抜きが必要です。下記の手順を踏んでから使うようにしましょう。

1.桶に水を張り、おちょこ2〜3杯の酢か米のとぎ汁を入れる。

2.2〜3時間置いて、水洗いをすれば完了。

使用後は水やお湯で洗う。水を長時間貯めないよう注意

使用後は水またはお湯で洗い、乾いたふきんできちんと水気をふきとりましょう。食器用洗剤は使ってもOKですが、塩素系漂白剤は使用できません。また、カビや腐食の原因になるので、長時間水を貯めっぱなしにしないように気を付けましょう。

陰干しでしっかり乾燥、保管は段ボールで

カビの発生を防ぐ為、乾いたふきんでしっかり水分を拭き取り、完全に乾燥させてからしまいます。直射日光に当てると、ヒビ割れや変形、タガ落ち(※)の原因になるので、必ず陰干しで乾かすようにしましょう。段ボール箱に入れて保管すると乾燥し過ぎを防げます。

※タガ落ちとは、タガが外れてしまうこと。タガとは寿司桶の板を留めている金具のことで、木は湿度が高いと膨張し、乾燥すると収縮します。そのため、極端な乾燥はタガがゆるむ原因となります。

カビ、黒ずみ、タガ落ち…寿司桶のトラブル対処法

<カビができてしまった場合>

根が浅い場合は乾拭きで対処できます。幹拭きで取れない場合はサンドペーパーで削り取りましょう。

<黒ずみができてしまった場合>

水で濡らしてから、生のレモン汁をつけてタワシで磨くと落とすことができます。

<タガが外れたり緩んだ場合>

寿司桶を逆さにし、周囲にかまぼこ板などを当てて傷がつかないようにしてから、トンカチで打ってはめこみます。溝の場所にタガを戻して水をかけると、しっかりとはまります。

寿司桶でちらし寿司を作ると、美味しさも倍増しますよね。そのまま食卓に出せば見栄えも華やかになります。寿司桶は、季節に関係なく使うことができますので、今回紹介したお手入れ法で長く使っていきましょうね。

取材協力:志水木材産業

写真:Getty Images

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