3歳までが勝負! 子どもの歯を守るためにママが気をつけてあげたいこと

 

歯は、一生つきあっていく永久歯が大切な歯と思っていましたが、実は、乳歯の時期に、一生の歯の状態が決まるのだそう。では、その時期、子どもの歯を虫歯から守るために何を気をつけたらよいのでしょう。「日本小児歯科学会」広報担当理事の奥猛志先生に聞きました。

おしゃぶりや指しゃぶりは歯並びに悪影響!? 今すぐやめさせるべき?

俗に、おしゃぶりや指しゃぶりが続くと、かみ合わせや歯並びに影響がある場合があると言われています。ママやパパは、子どもがおしゃぶりや指しゃぶりを続けていると気になりますね。今すぐやめさせるべきでしょうか?

奥先生によると、「おしゃぶりについては、離乳が完了して口の働きが“かむ”ことへと移行してくると、そろそろ卒業の時期。乳歯や歯肉はとても軟らかいため、2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後もおしゃぶりが続くと、歯ならび・かみ合わせに影響が出やすくなり、また唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります」とのこと。

「乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳過ぎまでにはやめられるといいですね」(奥先生)。

では、指しゃぶりについてはどうでしょう? 「3歳頃までは、指しゃぶりを禁止する必要はありません。自然としなくなるようにするには、子どもの生活のリズムを整え、外遊びや運動をさせてエネルギーを発散させたり、スキンシップを図るために、子どもが寝つくまでの間、手を握ったりして、子どもを安心させてあげることです」(奥先生)。

3歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合は、小児科医、小児歯科医および臨床心理士の連携による積極的対応も検討しましょう。

歯が生えてきたら、咀嚼力をつけよう

では、実際に歯が生えてきたら、丈夫な歯にするため、ママやパパは、どのようなことに気を付けたら良いのでしょう?

「歯は体の一部です。まずはバランスのとれた栄養をとることが大切です。特に歯を丈夫にするには、歯が顎の骨の中で作られる時期の栄養に気をつけましょう。

乳歯の芽(歯胚)ができはじめる妊娠中から、最後に生えてくる永久歯ができる中学生の頃までの時期が特に重要歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンA・C・Dの栄養素を含む食品をバランス良くとることが大事です」(奥先生)。

離乳した子どもで、食事を丸のみすることが続く時には、料理に工夫をして咀嚼力に気をつけてあげましょう。

良く噛まない、または硬いものを食べないことにより、咀嚼する力がつかないと顎が十分に発達しないことも。そのことが、歯並びに影響することもあります。

子どもの歯をむし歯にしないためのデイリーケア

最後に、子どもの歯をむし歯にしないためには、ママやパパはどのようなケアを続けたらよいでしょうか?奥先生に聞いてみました。

歯ブラシ

  • 歯ブラシに慣れることが目的の時期は、子どもの機嫌のよい時間帯や余裕のあるときに行い、慣れてきたら毎食後習慣となるように徐々に回数を増やしていきましょう。
  • 寝ているときはむし歯菌が繁殖しやすいので、寝る前は必ず仕上げみがきをしましょう。
  • 歯磨きの仕方は、歯を見ながら1本ずつ優しく、みがきましょう。

歯磨きの力が強すぎたり、時間が長すぎたりして、子どもが嫌にならないように気をつけましょう

歯ブラシ&歯磨き粉

歯ブラシは後ろから見て、毛先がはみだしてきた時が交換の目安。

毛先が拡がった歯ブラシを使うと、汚れがしっかり落ちなかったり、歯肉を痛めたりすることもあります。1か月に1本ぐらいを目安に交換しましょう。

歯磨き粉は、うがいが上手にできるようになってから使いましょう。

生え始めから2歳頃までの使用量は切った爪程度、3歳~5歳では5mm以下です。同じものを継続して使うのが好ましく、購入するときは成分をチェックしましょう。

歯が生えて間もない歯は、歯の質が弱いため、むし歯になりやすい。6歳臼歯は6歳頃に生えてくるので、その後の3年間、つまり、小学3年生頃までは、大人がしっかり仕上げ磨きをしてあげたいものです。

かかりつけ医で、子どもの成長に合わせた歯の指導してもらおう

わが子の成長過程ではわからないことだらけですが、自治体の保健所や保育園・幼稚園の歯科健診を受けている場合、かかりつけ医をもたなくてもいいものでしょうか?

「幼稚園や保育園の歯科健診、自治体での健診は、保護者や子どもが気付いていないむし歯や歯並びなどを短時間で識別することが目的。個々のお子さんの歯の生えかわりがうまく進んでいるか、歯並びやかみ合わせの状態もチェックし、その成長にあった歯磨き方法を指導してもらうには、小児歯科専門の歯科医院の定期検診も併せて受けるのが良いでしょう」(奥先生)。

わが家の3歳の娘は、前歯が癒合歯といって歯が2本くっついて生えているため、永久歯の生えてくるころまでに、何をしてあげられるのか、保育園や自治体の検診の度に歯科医師に質問し、かなり気にかけていました。普段、子どもの歯に関して、気になる点がなくても、永久歯が生えてくる土壌を乳歯のうちに作っておくことが大切。これからも気をつけてあげたいと思いました。

取材協力:日本小児歯科学会 広報担当理事 奥猛志先生

写真:Thinkstock / Getty Images

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