防水・撥水スプレーの違いと効果的な使い方

お気に入りの服や靴を大事にしたいなら、防水スプレーや撥水スプレーを使うのがおすすめ。今回は防水・撥水スプレーの効果的な使い方を紹介します。

お気に入りの服や靴で出かけたら、急な雨に降られて濡れてしまった経験は誰しもあるはず。また、市販の防水スプレーや撥水スプレーを使いたくても、「変色しそう」「生地の風合いが損なわれそう」とためらう方もいるのでは?

そこで、今回は防水スプレー分野で50年以上の歴史を持つ、スリーエム ジャパン株式会社の兵頭眞貴さんに撥水・防水スプレーの効果的な使い方について聞いてみました。

知っておきたい、防水・撥水スプレーの基礎知識

市販のスプレーは「防水」と「撥水」に分かれていますが、どのような違いがあるのでしょうか?

「本来なら、繊維の目をふさがずに水を玉状に弾くことを『撥水』、繊維全体をゴム合羽のようにコーティングしてまったく水を通さないことを『防水』と呼びます。ただ、市販の防水スプレーは効果としては撥水となります」と兵頭さん。

それでは、どのようなメカニズムで水をはじくのでしょう。

「主要な撥水剤の成分は、フッ素とシリコンがあります。どちらも成分が糸の一本一本にくっついて、繊維の上にキレイに並び、水をはじきます。糸よりも小さい成分がくっつくので、通気性が悪くなることは基本的にはありません」。

シリコンは水のみ、フッ素は水と油をはじくという特徴がある。フッ素系の製品は防水だけではなく、食べこぼしなどを防ぐ防汚効果も。

防水・撥水スプレーの効果的な使い方

防水・撥水スプレーは使い方によっては効果がうまく発揮されないこともあります。そこで、効果的な使い方をご紹介します。防水・撥水スプレーは使い方によっては効果がうまく発揮されないこともあります。そこで、効果的な使い方をご紹介します。

1.下準備

汚れているものにスプレーすると、撥水が長持ちしません。スプレーする前には、まずは洗濯を。買ったばかりの服や、洗濯した後のキレイな状態でスプレーするのがオススメ。

2.テストする

全面的に吹きかける前に、目立たない場所で色落ちなどしないかテストしてみましょう。スプレーするときは必ず風通しのよい屋外で使用すること。

3.離れたところからスプレーする

15cm以上離してから、全体にまんべんなくスプレーします。目安は、しっとり湿らせる程度。

「しっとり」のイメージは、洗濯物を脱水したような湿り具合のこと。スプレーが足りなかったり、ムラになっていると効果が出ないため、丁寧にかけましょう。ムラなくかけるためには、2回に分けてかけるのもおすすめです。

3.	離れたところからスプレーする

4.完全に乾燥させる

撥水剤が定着する前に着用するのはNG。

とくに、撥水剤が定着する前に濡れてしまうと、繊維の表面でキレイに並ぼうとしている液剤が崩れてしまいます。効果が薄れる原因にもなるため、しっかり乾燥させましょう。乾燥させる時間は約20分が目安(製品によって異なります)。

出かける直前に急いでかけるのではなく、できれば前日にスプレーしておくといいでしょう。

また、防水・撥水スプレーは摩擦に弱く、何日持つ、何時間持つとは一概に言えないとのこと。靴にスプレーする場合は、お手入れをするときにかけ直すようにすればよいですね。

洗濯すると、その摩擦で撥水剤は落ちてしまうので、洗濯するごとにスプレーし直しを。

防水・撥水スプレーの選び方

「防水スプレーは一般的に、衣類用と靴用の2つに分かれています。

当社では、

衣類…“スコッチガード™ 防水スプレー衣類・布製品用”

靴…“スコッチガード™ 防水・防汚スプレー革靴専用”

スエード…“スコッチガード™ 防水・防汚スプレー スエード靴専用”

に分かれています。とくに革靴専用とスエード靴専用は、革のために開発されたフッ素を使っているので、革の中にまで成分がしみこんで、長持ちします」。

防水スプレーは一般的に、衣類用と靴用の2つに分かれています。

衣類用と靴用両方をそろえておいたほうが、梅雨時は安心かもしれませんね。

あまり知られていない防水・撥水スプレーの機能

最後に防水・撥水スプレーを活用できるアイデアを教えてもらいました。

・日傘

防水・撥水スプレーをかければ、小雨ぐらいならはじくようになるので便利。

・布製の日よけ

ベランダなどに立てかけて使う日よけにも防水・撥水スプレーをかけておくと、多少の雨ならはじくので、長持ちするでしょう。

・子どもの上履き

防水・撥水スプレーをかけておくと、若干液体がしみたとしても奥までしみこまないので、汚れを落としやすくなります。上履きにマジックで名前が書いてあるとにじんでしまうこともあるので注意。

・布製のバッグ

子どものレッスンバッグにかけておくと汚れがつきにくくなります。

・アウトドア用のチェア

布製のチェアにも防水・撥水スプレーが使用できます。

・傘やレインコート

長期間使って、雨をはじかなくなってきたときも、防水・撥水スプレーをかけると効果が復活するので、長く使えるようになります。

なかには、梅雨入りする前に、よく着用する服や靴、カバンなどすべてにスプレーして、一缶使い切る方もいるのだとか。

防水・撥水スプレーを上手に使えば、雨の日のお出かけも快適になりそうです。

取材協力、写真提供:スリーエム ジャパン株式会社

メイン写真:iStock / Getty Images Plus

※この記事の内容について、花王株式会社は監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。詳しくは、当社の「ウェブサイト利用規定」および「『マイカジ』コンテンツの利用規約」をご覧下さい。

  • シェア
  • ツイート
  • 送る

「マイカジ編集部」のおすすめ記事