これで外れない!自分でできる、コートのボタン付けのやり方

表ボタンは根本に5mm余裕を持たせて裏のボタンと一緒に縫い、巻き終えた糸足に糸を通して玉止めせずに仕上げましょう。

コートのボタンが、取れそうになることってよくありませんか?いつの間にかなくなっていた…なんてことになったら、悲惨です(泣)。そうならないように、取れそうなボタンは早めに対処しましょう。今回は、ゆるみにくいコートのボタンのつけ方を、洋服のお直しの専門家集団「おやゆび姫」の代表、金指達也さんに聞きました。

コートのボタンが取れやすい理由とは?

コートはボタンが取れそうになることが多いので、以前から不思議に思っていました。実は、それには理由があったのです。

「市販のコートは機械でボタンをつけているのでしっかり留まらず、取れやすいのです。手縫いのほうがしっかりつけられるので、コートを買ってきたら、着る前にすべてのボタンを付け直すとゆるみにくくなると思います」と金指さん。

必ず「力(ちから)ボタン」をつけよう

 多くのコートのボタンは、裏側に小さなボタンがついています。これは「力(ちから)ボタン」といい、ボタンにかかる力を「面」で分散するためにつけるのだそう。

コートは生地が重たいので、ボタンを留めると横に引っ張られる力が強く働きます。このとき、力(ちから)ボタンがないと糸にかかる力が一点に集中し、糸がゆるみやすくなってしまうのです。最悪の場合は生地が破けてしまうため、力(ちから)ボタンがついてない場合は自分で用意してつけたほうが安心です。

<力(ちから)ボタンのつけ方>

1.玉結びをつくる

まず、表のボタンからつけます。 糸を2本どりにし、小さめに玉結びをつくり、表から裏に通します。玉結びが生地を抜けてしまったとしても、生地の裏側で止まるので、大丈夫。

2.表のボタンに糸を通す

4つ穴のボタンの場合、2つの穴に糸を通して、裏に針を出します。このとき、生地の厚みの分ボタンを浮かせるため、5ミリぐらい糸に余裕を持たせておきます。

ボタンを生地にピッタリ縫いつけてしまうと、ボタンをかけた時に生地が引っ張られて着用しづらくなることも。

5mmの余裕をキープしながら、同じ穴に4、5回糸を通して縫います。 

3.「力(ちから)ボタン」をつける

表のボタンの残り2つの穴に糸を通すタイミングで、裏側に力(ちから)ボタンをつけます。 

表のボタンの残りの穴と力(ちから)ボタンの2つの穴に糸を通します。

4、5回これを繰り返して、力(ちから)ボタンと表のボタンを縫いつけます。

4.ボタンの付け根に糸を巻きつける

最後は力(ちから)ボタンに通してから表ボタンの付け根に針を出します。

2.で余裕を持たせておいたボタンの根元の糸に、下から上にグルグルと糸を巻きつけます。糸足があるとボタンをかけやすくなり、糸の強度も高まるのでボタンがゆるまなくなるのです。

5.最後の処理をする

糸足を巻き終わったら、糸足の根元の真ん中に針を通します。さらにもう一回、同じ方向から針を通して、糸を根元で切ります。これでできあがりです。

「あれ、玉止めは?」と思いますよね。1本の糸は何本もの糸をよってつくってあるので、糸に糸を通すことで、玉止めをつくらなくてもほどけないのだとか。

試しにボタンを引っ張ってみましたが、頑丈についていました!これなら、ちょっとやそっとではゆるまなさそうです。ただ、この過程は結構力がいるので、針がなかなか通せないときは、指ぬきをつけて針を押しましょう。

もし力(ちから)ボタンを使わない場合は?

布地の裏から糸を出さない、力(ちから)ボタンを使わない応用編もご紹介します。 力(ちから)ボタンをつける以外は、同じ手順でボタンをつけます。

布地の裏に糸を出さないために、表と裏を確かめながら縫いましょう。生地を引っ張りながら糸をすくうと、裏に糸を通してしまうことはないと思います。

なお、コートのボタンつけに使う糸は、買ったときについている予備の糸を使うのがいちばんいいそうです。予備の糸がない場合は、コートのボタンつけで使っている糸と同じような色合いと太さの綿の糸を探しましょう。ポリエステルや絹などの糸より、綿の糸は毛羽立つので、しっかり糸が絡みやすいそうです。

取材協力・画像提供:洋服のお直し おやゆび姫

メイン写真: Getty Images

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