【兎村彩野さん】家事の始まりは「整理整頓」から!?

夫と一緒に苦手だった整理整頓を見直したら、暮らし方が変わって、頭の中の情報整理も上手くなりました。

家事全般は人並みにできるけれど、どうしてもこれだけは苦手…というもの、ありませんか?そこで今回は、イラストレーターの兎村彩野さんに、ご自身の家事との付き合い方を教えてもらいました!

昔、私はおもちゃ箱のような部屋に住んでいました。

雑貨が大好きでとにかく「モノ!モノ!モノ!」のような空間でした。そんな空間に住むことを「個性」だと思っていた気がします。

夫がまだ恋人でおつきあいを始めたばかりのころ、わが家へ遊びに来たときのことです。モノをかき分けて探しものをする私を見て「あぁここを片付けたい」と思ったそうです。

そして、ふたりで住むときに、夫から面白い提案を受けました。

「一回、必要なモノしかないスッキリした暮らしをしてみない?嫌だったら今の雑貨屋さんみたいな部屋に戻して良いから。」

私自身、家事は苦手なほうではないと思っています。料理も洗濯も掃除も、人並みにはできるし、嫌いではないです。ただ、私の場合、とにかく「整理整頓」だけが、とてつもなく苦手でした

もう自分ではどうしようもないレベルだったので、それなら一回やってみようと思い、夫の提案を受け入れて全面的なプロデュースをお願いしました。

整理整頓が得意な夫と一緒に、暮らしを見直し

まず、夫にプロデュースしてもらうにあたって、最初に決めたことは「彼が家事のリーダーになる」でした。自分の思い込みや癖は自分では分かりにくいので、夫を信頼して、一度彼のルールを私のルールとし、整理整頓に挑戦してみようと。

まず、夫にプロデュースしてもらうにあたって、最初に決めたことは「彼が家事のリーダーになる」でした。自分の思い込みや癖は自分では分かりにくいので、夫を信頼して、一度彼のルールを私のルールとし、整理整頓に挑戦してみようと。

約一年、自分の思い込みやマイルールは一度お休みして、彼のすすめる方法をいろいろ試してきました。その中で「ここだけはこうがいい」や「ここは自分でやってみたい」なども見つかって、彼も私からのリクエストを上手に整理整頓術に組み込んでくれました。ちょっとずつカスタマイズして私専用の整理整頓ルールを作ってくれ、気付いたときには私からすすんで整理整頓をするようになっていました。

気付いたときには私からすすんで整理整頓をするようになっていました。

探しモノに追われていた時間が、楽しい「すき間時間」に変わった

気分でモノを買うのをやめたり、自分の暮らしに必要なモノがどれくらいかを把握していくことで、多すぎる「モノ」から解放されていきました。解放されてスッキリ暮らすと、日々の中に5分、10分、7分、3分のように小さな「すき間時間」が見つかりました。このすき間時間がとても優秀で、ちょっと本を読んだり、ちょっとゲームをしたり、自分が本当に「楽しい!」と思えることに使えます。

実はこの「すき間時間」。今まで「モノを探すのに使っていた時間」でした。その事に気付くと、“好きなモノをたくさん持つのが個性”という思い込みがどんどん崩れて、新しい暮らしが好きになりました。

新しい暮らし方が自分の感覚になってくると、イラスト制作やアートディレクションなどの、仕事の仕方まで変化してきました。

部屋での暮らし方が考え方にも影響してきて、絵やデザインもシンプルになっていきました。多分ですが、頭の中の情報整理が上手になったのだと思います。

【整理整頓=情報整理】この感覚を発見した瞬間でした。

ゆるやかに変化するのを待ちながら隣で支えてくれた彼との時間が、生きている間ずっと続くといいなと思い、同棲から一年後、私たちは結婚しました。人生という大きなプロジェクトを共有する同僚になりました。

家事は苦手なりにも続けていこう

実は私の結婚は今回が2回目です。1度目の結婚をしたとき「妻だから家事をしなきゃ」や「良い奥さんにならなきゃ」というどこかで習った謎の概念を真面目に遂行してしまったために、仕事と家事の量が増えすぎて毎日クタクタになってしまい、夫のためにする家事が嫌いになっていました。

思えば、「妻ごっこ」をギブアップして離婚したときに、「家事にも挫折」したのだと思います。元夫のせいとかではなく、自分の理想と自分がズレていて、ぞのズレに心も体も疲れ切ってしまったようです。

家事はなかなか大変な労働です。一度目の結婚を経て、料理も洗濯も整理整頓も「全部完璧です!」みたいな人は、実は少ないのではと思えるようになりました。私のようにできることとできないことがあって、当たり前なんじゃないかなぁ、と。完璧を求めること自体が、そもそも無理をすることなのかもしれません。

「完璧な家事」より、私を含め、家族みんなが「幸せに暮らせる家事」を目指そうと思えました。

「完璧な家事」より、家族が「幸せな家事」を目指そうと思えました。

それに、家事で苦労した経験から、夫が家事をしてくれたら、どんな小さなコトでも「ありがとう」と言えるようになりました。かなり意識して言っています。家事を家族のためにすることは当たり前ではないのだと肝に銘じています。

家事は苦手があるくらいが人間らしくていいなと思っています。苦手があれば、してもらった時に敬意や感謝が芽生えるし、相手の苦手が私の得意なら進んでやろうと思えます。実は家事は生きていくのに必要な作業としてだけではなく、他人とのコミュニケーションツールでもあると思っています。

○兎村彩野さん プロフィール○

イラストレーター。高校在学中よりプロのイラストレーターとして活動を開始。現在は、夫婦2人のデザインユニットTO2KAKUとして活動中。

※この記事の内容について、花王株式会社は監修を行っておりません。
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