【兎村彩野さん】迷わずにひとめで片付くラベリング

収納1箇所ずつに、何をしまうかを決めて名前を付けたら、モノ探しの時間が減り、暮らしが快適になりました。

旦那さんのアドバイスをもとにはじめた整理整頓が、暮らしを変えた、というイラストレーターの兎村彩野さん。そこで今回は、どんなふうに整理整頓を実現しているのか教えてもらいました!

私は片付けがとにかく苦手です。小さい頃から出したモノを元の場所に戻せないので、いつも机の上が蟻塚のようになっていました。

イラストを描いたり、アートディレクションで撮影の小物を作ったりする事が仕事になってから、片付けができないことが致命傷になっていることに気付きました。

同じ材料を何度も買ってしまったり、締め切りの前に画材のストックが切れていたり。そのたびにインターネットで発注したり、走って買いに行ったり。「時間がない!忙しい!」は制作と言うより、モノ探しと買い出しに消えていたように思います。

物を戻す場所に名前を付ける

そんな私を見かねて、夫がアドバイスしてくれたのが「ラベリング」でした。私の行動を見ていると、「出すこと」よりも「戻すこと」ができていないとのこと。

そこではじめたのが、家の中の好きな場所で使える電池式のラベルライターを用意して、家の中を一箇所ずつラベリングしていくというものです。

玄関や水回りなどコンセントがない場所でも、電池式だと自由に歩き回って好きな場所でラベルを作る事ができるので、とても便利です。

私の愛用機はキングジムが販売している「coharu(こはる)」といいます。仕事先で出会ったのですが、小さくて持ちやすく、家のかたちをしていてかわいらしいので気に入っています。

キングジム テーププリンターcoharu(こはる)MP20

商品情報

キングジム テーププリンター“coharu(こはる)”MP20

価格:6,800円(税別)

ラベリングは家の中の見える場所はあえてせず家具デザインのきれいさを楽しみたいので、家のなかの見える場所にはあえてラベリングをしていません。そのかわり、棚の中の引き出しやラック、収納箱にはていねいに一箇所ずつ何をしまうかを決めて名前を付けています。

ラベルシールはシンプルで見やすい白に統一し、文字のフォントとサイズを統一しています。たくさんラベリングをしてもスッキリ見えるのでオススメです。

ラベルシールはシンプルで見やすい白に統一

今まで迷ったら適当に「隠す」でしたが、ラベリングをするようになってから、モノを「戻す」作業がとても楽になりました。また、名前がついたことで、“あとで片付ければ良い”と後回しにするクセがなくなって、常に、今、片付けるようになりました。

ムリに整理整頓せず、疲れているときは「保留棚」へポン!

ラベリングにより整理整頓問題がずいぶん改善されてきましたが、もともと整理整頓がとても苦手なので、無理にがんばろうとすると、まだ苦痛です。心が折れてしまうと嫌いになってしまい、続けられなくなりますし、家事ルールが一気に増えると頭や心がとても疲れます。

そこで考えたのが、週に一度土曜日の昼間に「お掃除タイム」と決めて、棚も一箇所だけ整理整頓することにしています。平日は忙しいので家事は手抜きでOK。整理整頓も頭が疲れていたら「保留棚」にぽんぽん積んでOK。土曜日にまとめて整理しています。

これだけで週の5日はストレスなく仕事に打ち込めます。読みたい本があれば、家事をさぼって読書を優先することもできます。そのおかげで暮らしに充実感もあります。好きなことを自分のためにちゃんとすると、心が元気になります。

「お掃除タイム」と決めた日は、ていねいに仕事道具を掃除していきます。一週間の汚れをしっかり落とせば、翌週、気持ちよく仕事ができます。保留棚に積んだものもひとつずつ、捨てるか棚に戻すか決めていきます。

週に1度、1箇所だけ、使い勝手の悪い棚を見直し

お掃除が終わったら一箇所だけ、使い勝手が悪くなっている棚を見つけて、一度入っているものをすべて出します。床にずらりと並べ、整理整頓のグルーピングを再検討します。

文具やストックも、最初にわけたグループが使いにくい場合は、このときに変更します。学校のクラス替えのようですね。この位置にこれがあると手の動きが楽だなと感じる日常の自分を思い出してどんどん改良してきます。ラベリングをしなおし、不要なモノは捨てます。

ラベリングは整理整頓のグルーピングを再検討します

たとえば名刺はもともと「よく使う仕事の道具」の引き出しに入れていましたが、名刺入れに入らないストックの名刺は使用頻度が低いと気付いたので「毎日使わないモノ」という箱にグループ変更しました。毎日使わないけど手の届く場所というグループにカメラの小物や充電器があったので一緒に収納しています。ぱっと見使い勝手が違うので同じグループには見えないかもしれませんが“使用頻度”という括りでは同じになります。

これを毎週繰り返していると、ゆるやかに暮らしが快適になって行くのが自分でも感じられるようになり、出しても戻せる人になってきました。目に見えて苦手が改善されていくので、自分の家事にも自信がつきます。

家事にはルールとメリハリを

家事は毎日続くモノです。“苦手”や“やりたくない”が心に貯まってくると、暮らしそのものが楽しめなくなってきます。

幸せに暮らすために、小さなルールをいくつか持ちます。無理なく続けられる小さなルールのためにお気に入りの道具をいくつか揃えるのも家事が飽きないポイントかもしれません。

小さなルールが決まったら、できる範囲で続けていきます。時にはサボってもいいし、手抜きもOK。自分の心や体の疲れを最優先して、健康でいられることを大事にします。健康なら自然と家事もしたくなるので、気持ちにも家事にもメリハリを持つと上手に家事と付き合っていける気がします。

ひとり暮らしであれば、そんなゆるい家事との付き合いで良いのですが、家族がいる場合は、正直に「ちょっと疲れています」とか「今日は元気になるためにサボらせてもらってもいいかな?」と一言伝えられるようになるとよいかもしれません。

家事を楽しむポイントは、自分をまず大事にすることと、実は家族の理解だったりします。

○兎村彩野さん プロフィール○

イラストレーター。高校在学中よりプロのイラストレーターとして活動を開始。現在は、夫婦2人のデザインユニットTO2KAKUとして活動中。

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