なんと34種類に分別している自治体も!ゴミの分別が自治体によって違うワケ
新生活で引っ越しをすると、気になるのがゴミの分別。地域によって異なるため、友達の家に遊びに行ったりすると、自分の住んでいる自治体と違って、分別の細かさ(や粗さ)にびっくりすることも!
徳島県の上勝町では2020年までにごみの再資源化を進め、焼却・埋め立て処分をなくしたいという「ゼロ・ウェイスト」を合言葉に、なんと34種類以上にまで分別しているのだそう。
なぜこんなに地域差があるのか調べてみました。
「地域の実情に応じた廃棄物処理計画」がポイント
環境省によると、ごみ分別の基準は各市町村が“その地域の実情に応じて適切な処理計画を定めている”とのこと。循環型社会を形成するための国の取り組みや、市町村の廃棄物最終処分場の残りの容量などを踏まえ、それぞれの地域で実現できるベストな計画を練っているわけです。
環境省からも「ごみ処理基本計画策定指針」という通知を出し、スムーズな計画策定・運用をサポートしているよう。
平成23年度に環境省が行った「一般廃棄物処理実態調査」では、最も多くの市町村が採用している分別数は11~15種類。
しかし、わずか2種類にしか分けていない市町村が5カ所、反対に26種類以上にも分別している市町村は21カ所。本当に地域差が激しいですね。
地方は都市部よりも細かく分別する傾向あり
東京23区などの都市部よりも、地方自治体のほうが細かい分別を実施しているよう。
環境省の担当者に理由を聞いてみると「分別には住民の協力が必要なため、人口の少ない町村部の自治体は住民の顔が見えるケースが多く、分別に理解を得やすいのではないでしょうか」とのこと。なるほど……。
ちなみに、今後は全体的に細かい分別ルールへと移行していく予定。本当はどこに住んでいたってみんな同じ地球の上。できるだけきちんと分別して、ごみの再資源化に努めなきゃいけないですよね。
情報提供協力:環境省 廃棄物・リサイクル対策部企画課
写真:Thinkstock / Getty Images
2014.4.22