フローリング:劣化を防ぐお手入れ方法
摩擦や紫外線から表面を保護するため、つや出し洗剤やワックスを使って定期的にお手入れしましょう。フローリングの種類によって、必要なアイテムやお手入れ方法も変わります。
※「ワックスがけ不要」のフローリングは、床材の取扱説明書でお手入れ方法を確認していただくか、床材メーカーにお問い合わせください
フローリングの基本
フローリングの種類
フローリングには、1枚の板を使った「単層フローリング」と、合板などの基板の上に薄い化粧板を張り合わせた「複合フローリング」の2種類があり、一般家庭で使用されているフローリングのほとんどは、「複合フローリング」です。
傷や変色の原因
フローリングの表面は、表面塗装で保護されていますが、砂ボコリや砂粒などで目に見えない傷がついたり、直射日光や暖房設備で傷むこともあります。また、過剰な水分を嫌うため、濡れ雑巾で頻繁に水拭きするだけでも傷むことがあります。
フローリングの床のケアのためには、定期的にワックスがけなどのお手入れをおすすめします。
つや出し
フロア用つや出し洗剤を使い、表面の汚れを落としながら、フローリング本来の自然なつやを出します。
※白木など水がしみこむ床、表面加工していないコルク床、その他特殊な床、石材、土足で歩く床はつや出し洗剤を使えません
つや出し洗剤の特徴
- 主に複合フローリング・ビニール床向け
- フローリング本来の自然なつやを保つ
- ワックスと比べると、つや出し・保護効果は低い
つや出しの手順
大きなごみや髪の毛は事前に取り除いておきます。フロア用つや出し洗剤を床に直接スプレーし、すぐに乾いた布やかたくしぼった布で拭きましょう。布にスプレーしてから床を拭いても大丈夫です。拭き伸ばした後は、乾くまで約3分間待ちます。
きれいに仕上げるコツ
- 部屋の奥からスタートし、塗ったあとを踏まないようにする
- つや出しをした日は、できるだけ水拭きしない
- つや出し洗剤は、多量に繰り返し使うと白くくもることがあるため、月1~2回が目安
ワックスがけ
フローリングの表面に保護膜をつくり、汚れやキズ、水や日光による表面劣化を防ぎます。
ワックスの種類
ロウ系ワックス
表面に透明なロウの皮膜をつくり、傷や汚れをつきにくくします。
- 主に単層フローリング向け
- 強度や耐久性が弱いため、繰り返し塗る必要がある
- 塗った後にから拭きの必要がある
樹脂系ワックス
透明な樹脂の皮膜で、傷や汚れをつきにくくします。
- 主に複合フローリング・ビニール床向け
- すべりにくい
- 強度や耐久性がある
ワックスがけの手順
汚れが残っていると黒ずみの原因になるので、必ず事前に掃除しておきます。布やスポンジを使ってワックスを薄く均一に塗り広げ、十分に乾燥させましょう。
きれいに仕上げるコツ
- 部屋の奥からスタートし、塗ったあとを踏まないようにする
- フローリングの溝等に残らないように注意
- 厚塗りは乾燥不良やムラの原因になるため、適量を塗布
- さらにつやがほしい場合は、ワックスが完全に乾いてから重ね塗り
- ワックスがけした日は、できるだけ水拭きしない
- つやの低下やくすみの原因になるため、1週間程度は洗剤拭きを避ける
- 天気がよく、ワックスが乾燥しやすい日を選び、2ヵ月に一度を目安に定期的に実施