2020.12.25 Fri

今日からはじめるゴミ削減 家庭でできる“R”にチャレンジ!

家庭でできるゴミ削減

暮らしのなかで排出されるゴミ。ゴミが増えると、焼却や埋立処分が伴い、地球に大きな負担がかかります。おうち時間が増えているいまこそ、わが家のゴミ問題を考えてみませんか? 節約や省エネ、環境のことに詳しい生活消費アドバイザー・和田由貴さんにゴミを削減するための方法をお聞きしました。

ゴミが増えることで起こる
環境問題にストップ!

年末の大掃除、張り切ったはいいが、大量のゴミにうんざり。日頃からゴミを減らしておけばよかった……と後悔することも。平成30年度の全国のゴミ総排出量は東京ドーム約115杯分、1人1日当たり0.918キログラム。
1ヵ月に換算すると約28キログラムとかなりの量になります。幸い、エコ意識の高まりもあって、近年は減少傾向にあるそうです。「家庭ゴミの有料化や生ゴミ処理機の助成金制度など、自治体をあげての取り組みが功を奏しているようです。とはいえ、まだまだゴミは減らせます」と和田さん。大量のゴミは、なにより環境問題に直結します。「ゴミの焼却が増えれば、地球温暖化につながる二酸化炭素の量も増加。不法投棄による環境汚染も深刻です。ゴミを減らすには、一人ひとりの心がけが何より大切なのは言うまでもありません」。そこで、家庭でも簡単に取り組める、ゴミ削減の方法を教えていただきました。 キーワードは“R”です!

※(参考) 一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度)について(環境省)
https://www.env.go.jp/press/107932.html

ゴミ削減のキーワード
“R”とは?

環境省が旗振り役をつとめ、全国的に推進されているのは“3R”。環境に配慮し、ゴミを減らす3つの行動様式の頭文字をとったものです。

Reduce(リデュース)=ごみを発生させない、減らす
買う量や使う量を減らすのが有効!

Reuse(リユース)=ごみにせず、再使用する
モノを大切にし、長く使うことを心がけよう!

Recycle(リサイクル)=ごみを資源として再利用する
ゴミ分別を徹底し、リサイクル品購入で循環の輪をつなげよう!

さらに、割り箸や袋などゴミになるものの受け取りを断り、家に持ち込まないRefuse(リフューズ)が加わると“4R”。修理して使うRepair(リペア)が加わると“5R”。ほかにも、Reform(リフォーム)、Rebuy(リバイ)、Return(リターン)……と、さまざまな“R”があるようです。この“R”を常に念頭に置いて、ゴミ削減の生活習慣を身につけたいものです。

家庭でできる
“R”を意識した習慣

■洗剤やシャンプー類は詰め替え用を購入

洗剤の詰め替え

「手軽に“R”を実践できるのが、毎日使う洗剤やシャンプー類の購入時。本体購入後は、詰め替え用を購入しましょう。本体を再利用することで、Reduce&Reuseになります。こぼさず、最後の一滴まで詰め替えられる商品が増えているので、小さなお子様でもトライしやすく、エコ意識を育めると思いますよ」

■ペットボトル飲料はラベルレスを選ぶ

ラベルレスのペットボトル

「最近、注目を集めているのが、ラベルのゴミが出ず、なおかつはがす手間が省けるラベルレスボトル飲料。近くのスーパーやコンビニで購入できたら便利ですが、原材料名や栄養成分などの情報は外箱のダンボールに一括表示されるため、バラ売りではなく、ケース販売専用商品です。水や炭酸水をまとめ買いする際は、ラベルレスを。この習慣が、ゴミの発生を減らすReduceにつながります」

■不要になった衣類は、企業のリサイクル回収へ

不要な衣類

「年末の大掃除で断捨離した衣類は、リサイクルに出してみませんか? ユニクロやGUなど、店頭に“回収BOX”を設け、リサイクルに取り組む企業が増えています。災害支援や難民キャンプへ寄付される場合は、状態のいいものが理想的。日頃から衣類を大切に扱い、不要になったらリサイクルに出す習慣が、Reduce&Reuse&Recycleにつながります」

不要になったモノ 売るとしたら?

■使い捨てラップからシリコンラップに変更

シリコンラップ

「残ったおかずや果物などを保存する際、使い捨てのラップではなく、洗ってくり返し使えるシリコンラップに変更すれば、ゴミを減らせます。ごはんを冷凍するときは、専用容器を活用することで、さらにReduce&Reuseを徹底!」

■突然の雨。ビニール傘ではなくシェア傘を利用する

シェア傘アプリ

「急な雨に見舞われ、ついビニール傘を購入。気がつけば、自宅にビニール傘が何本もたまっていた、なんてことはありませんか? 傘を共有できる“シェア傘”を利用すれば、使いたいときに低コストで傘が借りられ、Reduceかつ節約になります。主要駅やコンビニでの設置が多いようなので、専用アプリをダウンロードし、登録だけでもしておくといいですね」

※(参考)シェア傘アプリ『アイカサ』
https://www.i-kasa.com

ここに紹介したのはほんの一例ですが、“R”を意識して、いまの暮らしを見直せば、ゴミ削減の方法がまだまだ見つかりそうです。家族みんなで取り組み、子どもたちの意識を高めることができれば、次世代にもつながるはず。私たちの暮らしのために、未来のために、ぜひゴミ削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。

<プロフィール>
消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として活躍中。環境カウンセラーや省エネルギー普及指導員でもあり、2007年には環境大臣より「容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター)」に委嘱され、環境問題にも精通。私生活では2人の子をもつ母。日常生活に密着したアドバイスを得意とする。

写真:

MIYUKI

ライター: