2021.03.12 Fri

来シーズンもはきたいムートンブーツ お手入れと正しい保管方法

あったか足元になれる冬の定番、ムートンブーツ。天然皮革ならなおさら、長く愛用したいものです。真冬の寒さを乗り切ったら、しっかりケアして来シーズンもキレイにはきたい! 早速、靴磨き女子部のシューケアマイスター・井上伊吹さんに、正しいお手入れ&保管方法をお聞きしました。

ムートンブーツは
いつまではくもの?

「外側も内側もふわふわと起毛し暖かい分、汗によるムレが気になるムートンブーツ。寒さが和らいでくる頃まではいたら、いつもより念入りにお手入れをして保管しましょう。愛情をたっぷり注いでケアすれば、より長くはき続けることができます」

正しいケア&保管が大切!
間違えるとカビの原因に

「ムートンブーツはニットと同じで、目に見えない空気中の汚れが付着しています。起毛に汚れがたまりやすく、湿気がこもりやすい! この汚れや湿気を放置すると、カビやニオイの原因になります。しまう前に、蓄積した汚れを落とし、ニオイや湿気対策を万全にして保管しましょう」

ムートンブーツをしまう前
のお手入れ方法

1.ブラッシング

「“お疲れ様“の気持ちを込めて、日ごろより丁寧にブラッシングしましょう。ブーツの奥まで手を入れてシワを伸ばし、つま先からはき口方向へ、毛並みに沿って天然ゴムでできた専用ブラシをかけます。家庭用スポンジの柔らかい面を使ってもOK。ふわふわで繊細な起毛に入り込んだ汚れを落とすこの作業は、カビ対策のためにも重要です。ちなみに、フェイクムートンブーツの場合、このブラッシングと防水スプレーだけでケアできます」

2.汚れ落とし

「スエード、ヌバックやムートン専用の汚れ落としスプレーを吹きかけた布で、毛並みに沿ってまんべんなく汚れを拭き取ります。かすれた汚れは、おうちにある消しゴムをかけて落としましょう」

3.栄養補給

「革の柔軟性と発色を保つために欠かせないのが、皮革専用の栄養防水スプレーです。今回使用したのは、『M.MOWBRAY スエードカラーフレッシュ』。ネット通販や靴屋さんなどで購入できます。これを50cmほど離れた位置からブーツ全体に吹きかけるだけ。また色落ちが気になる場合は、起毛皮革用の補色アイテムを使えば、退色した色が戻ります」

4.除菌・消臭

「ブーツ内のつま先とインソールに向けて、皮革専用の除菌・消臭ミストを2プッシュします。しまう前に、汗によるニオイを撃退し、内側のバクテリア菌を減らすことで、カビ対策にも」

保管時は乾燥剤を入れ、
カビと型くずれを防止!

「保管する際は、カビやニオイの発生を防ぐ乾燥剤が必須です。ブーツの奥までしっかり入れることで、型くずれ防止にもなります。定期的に入れ替える必要はありますが、新聞紙や乾いたタオルでも代用できます」

保管場所は
風通しのいい日陰がベスト

「湿気と直射日光はムートンブーツの大敵。箱には入れず、風通しのいい日陰を選んで保管しましょう。下駄箱にしまう際は、湿気取りや除湿機を活用したり、定期的に開放して通気性をよくする工夫を」

保管する際は
ここに注意!

「ムートンブーツのシーズンオフは春先から秋口まで長く、なかでもやっかいなのが高温多湿な梅雨から夏。何より、ほこりと湿度に弱いので、しまう前の念入りなお手入れで清潔を保ち、通気性のいい場所に保管しましょう」

この冬活躍したリアルムートンブーツの正しいお手入れ&保管する方法をマスターできましたか? ぜひおうちで実践して、大切な一足を長持ちさせてください。

<教えてくれた人>
靴磨き女子部
靴のケア用品の輸入・販売・開発を手がける、株式会社R&Dの女性社員が立ち上げたグループ。シューケア情報を配信するWEBサイトの運営や、ワークショップなどのイベント(不定期)を開催し活動中。専門知識に基づいた「大切な靴が何年もはけるようなお手入れ法」を発信している。
http://shoecaregirls.jp

写真:

福富ちはる

ライター: