なぜ、男女間で意識の差があるの? 男性の家事に対する本音を知ろう

 

家事シェアリングを考えるときに、旦那さんとの家事への意識の差を感じている女性の方は多いのでは? 花王株式会社が25~59歳の既婚男性 800名にアンケートをとったところ、男女の家事に対する意識差が見えてきました。男性の世代によっても大きく違いがあるようです。

年間200本の講演をこなし、男性の家事の実態を知り尽くしているNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんに聞いてみました。

男性の家事に対する意識は、世代間で大きな差が

上記のアンケートでは、35歳を境に、家事への関わり方に意識の違いがあることがわかりました。35歳以上の人は、中学校時代、家庭科の必修が始まっておらず、家庭科の授業を受けていない人が多いため、それが原因のひとつという指摘もあります。

35歳以上の男性は、家庭科教育を男女同じ意識で受けていない世代のため、『男性も家事をやる』という意識が低い傾向にあるようです。そこが34歳以下の世代との大きな違いですね。

またそれに加え、以前のように年功序列ではなく、年収が年齢と共に上がっていかない社会になったという原因も大きいと思います。奥さんが専業主婦、夫だけが働き、その収入だけで食べていくのは難しい。そのため、男性としても『僕が家事もするから君も働いて』と言わざるを得ない現状があると思います」(安藤さん)。

年功序列時代のようにスムーズに年収が上がらない現実は35歳以上も同様ですが、結婚前にそれを理解している若い世代は、自然と共働きを選択するため、最初から男性にも「家事をする」意識がある人が多いようです。

男性はがらりと意識を変える必要がある

安藤さんは、家事をする意識のない男性が変わるためには「“OS”を入れ替える必要がある」と言います。

僕は、家事をアプリに例えています。食器洗いアプリ、寝かしつけアプリ、風呂掃除アプリ。アプリをちゃんと動かすためには、OSが古いままではダメ。OSとは、アプリが動く土台になるもので、WindowsやMac OSのなどのことですね。例えば、Windows 95(1995年発売)に新しいアプリをインストールしてもうまく動かず、強制終了したりします。だから、OSを最新のWindows 8にして、アプリを動かさないといけません。昔の考え方のままで家事をしようとしても無理が生じるので、意識改革が必要です」。

古い考え方のままで家事シェアリングを実現しようとしても、なかなかうまくいかないのでしょうか。ただ、「意識改革」といっても、難しいですよね。

「僕は過去に意識改革をしました。昭和1桁生まれの両親ですから、『男子厨房に入るべからず』という教育でしたし、父親が台所に立っているのは見たことがない。自分が結婚してみても、仕事が忙しくて家のことはほとんど妻に任せきり。妻はフルタイムで働いており、不満がたまっていたんでしょう、あるとき爆発しました。結果、離婚すれすれに……。そこで立ち止まり、自分が『何のために子どもを育てている?』『何のために結婚した?』『何のために働いている?』と考え直しました。すると、自分の意識、つまりOSを入れ替えるべきだとわかったんです」。

家事シェアリングを促すためには、時間を取って話し合うことが大切

安藤さんのように気づいてくれればいいですが、妻の立場としては、できれば離婚の危機に陥る前にわかってほしいもの。事前に、妻からそれとなく旦那さんの意識改革を促したいところですが…。

「やはり、きちんと話し合いの場を持つことが大事ではないでしょうか。ロールモデルである父親が家事をするところを見る機会がなく、家庭科も共修ではない時代に育った男性は、家事への意識を自主的に持つことは、なかなか難しいと思います。

ただ、奥さんから感情的に『なんでやってくれないの』と言ってはNG。論理的に話す必要があります。運命共同体である夫婦にとって、これから目指すゴールは何かを明確にし、その目標を実現するための手段のひとつとして『家事シェアリング』が必要であることを説明すると良いでしょう」。

写真:Thinkstock / Getty Images

※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。詳しくは、当社の「ウェブサイト利用規定」および「『マイカジ』コンテンツの利用規約」をご覧下さい。

  • シェア
  • ツイート
  • 送る

「マイカジ編集部」のおすすめ記事