2020.07.24 Fri

家事代行はどう頼む?初めての利用者が知りたい家事代行Q&A

家事と仕事の両立は至難の技。無理をして自分や家族で対応せず、家事代行サービスを利用する選択も考えてみませんか? 大手家事代行サービス会社ベアーズを創業し、全国家事代行サービス協会会長も務める高橋ゆきさんに、家事代行の仕組みなど、初めて利用する際の疑問に答えていただきました。

そもそも家事代行って何?

「専用洗剤・機材を駆使して専門清掃スタッフが徹底的に掃除をするハウスクリーニングや、住み込みなどで富裕なご家庭に仕える家政婦と異なり、掃除や買い物、料理、お子さんのお世話、整理整頓などの日常の暮らしをサポートする、誰もが使える時間貸しのサービスが家事代行です。私と夫が創業したベアーズの場合、お客様の半数が共働きの子育て世代です」と高橋さん。
家事代行サービス会社には2種類あり、1つは利用者と家事代行スタッフの個々をつなぐマッチングタイプ、もう1つは会社がスタッフと雇用関係を結んで教育・研修を徹底し、利用者宅に送るタイプ。ベアーズをはじめ、ダスキンといった全国家事代行サービス協会に所属する会社が後者にあたり、初めて家事代行を利用するなら、個人対個人で契約するよりもマネジメントがきちんとされている後者が安心です。

自分にあった家事代行
サービス会社を探すには?

「家事代行サービス会社といっても、全国展開する大手から地元密着のアットホームなところ、さらに掃除や料理どちらかに特化しているなど、いろいろなタイプがあります。自分はどんなところがいいか、まずは考えてみましょう」
現在、多くの会社がホームページで概要の説明をしていますが、必要なのは対話をしてみること。気になる会社があったら、まずは電話をして対応を伺ってみましょう。
「大切なのはお客様のフィーリングや志向、哲学、行動パターンを理解してくれるスタッフかどうかです。そういったスタッフをマッチングしてくれる会社を選びましょう」

派遣されるスタッフは
どうやって決まる?

全国家事代行サービス協会に所属する会社では、担当マネージャーが自宅に訪問し、その家の間取りや家族構成、ペットの有無、実際の家の中の状況など、直接細かな点までヒアリングが行われます。
「例えば、お客様と同年代のスタッフがいいか、年上や年下がいいか。明るい人がいいか、黙々と作業をする人がいいか。過去には、同じ生活圏内ではなく3駅以上離れた人がいいなどもリクエストされたことがあります。さらに、お子様がいるご家庭なら子育て経験があったり子育て中のスタッフ、ペットがいるのであれば犬好きや猫好き、得意な料理の分野など。人同士のフィーリングのマッチングが、家事代行では何より重要だと考えます」
実際に定期契約で同じスタッフにお願いしても、途中で担当の変更も可能。直接スタッフにではなく、担当マネージャーに連絡ができるのは、マッチングタイプにはない利点です。個人対個人の契約ではないので、気兼ねなく要望を伝えられます。

どんな依頼ができる?

ヒアリングの際、スタッフのマッチングと同様に重要なのが、利用者が望んでいる依頼内容を聞き出すことだそう。確かに、初めてだと具体的にどんな依頼をしたらいいのか分からなかったり、言い出しにくいこともあり得ます。
「そこで初めてのお客様にお聞きするのが、『どういう暮らしが理想ですか?』『何かお困りのことはありますか?』の2つの質問です。すると迷っていた人も、『実はこんな暮らしがしたいんです……』と話し始めてくれるんです。『片付いた部屋で暮らしたい』と言うのなら掃除をメインで提案したり、『子どもにご飯をきちんと作ってあげたい』と思っているなら料理を提案したり。担当者はお客様の思いを聞き、その理想に近づくにはどうしたらいいか、依頼内容だけでなく、『こんなこともできますよ』というようにご提案をさせていただくことも多いです」

代行当日の準備物や
在宅の必要は?

特別な準備は不要で、いつも家で使っている掃除や調理の道具を使って家事を行なってくれるそう。在宅する必要もなく、不在にする場合はあらかじめ合鍵を作って渡しておきます。初回から不在の場合も、ヒアリングを担当した担当マネージャーがスタッフと一緒に来訪し、指示を進めてくれるので安心。仕事を休みにくい共働き家庭にはとても助かります。

共働き・子どもあり世帯では
どんな依頼が多い?

「ベアーズの場合、週1回3時間のプランが人気で、トイレや洗面所、お風呂などの水回りの掃除のご依頼が多いです。他にも制限時間の中であれば、階段や窓、ブラインドの拭き掃除だったり、駐車場や郵便受けの掃除など、さまざまなご依頼に対応可能です」
ちなみに、週1回の水回りの掃除をしておくだけで、普段の掃除が不要なほどキレイな状態をキープできるといった利用者からの感想も。また、子どもの帰宅時間に合わせて訪問し、電気や冷暖房をつけておいたり、おやつを用意したり、子どもの塾の送り迎えをしたりなども、実際に子どものいる家庭である依頼内容だといいます。

家事代行で家事負担を減らし
理想の毎日の実現を

「初めて家事代行を利用するのは勇気がいりますが、お客様の理想の暮らしを実現し、困っている人を助けるために家事代行サービスがあります」と高橋さん。利用料金も明確で、スタッフの技術や品質も確か。今や利用者は年々増えており、一般的になってきた家事代行サービス。家事と仕事の両立や家事負担にお悩みの方は、是非利用を検討してみませんか。

<プロフィール>
高橋ゆきさん
自身の経験から夫とともに株式会社ベアーズを創業し、取締役副社長を務める。また全国家事代行サービス協会会長、自ら創立した家事大学学長も兼任。さらに家事研究家、日本の暮らし方研究家としてメディアでも幅広く活躍中。1男1女の母。
株式会社ベアーズ https://www.happy-bears.com/

写真:

伊藤大作

ライター: