2020.07.31 Fri

イライラを回避!「名もなき家事」と上手につきあう方法

家事負担を増長させる「名もなき家事」に気づいたら、上手につきあう方法を知り、ストレスをなくすのが得策です。「名もなき家事」の名付け親であるコピーライター・梅田悟司さん、さらに家事シェア研究家の三木智有さんも交え、その解決方法を教えてもらいました。

「名もなき家事」の
労力を軽減する方法

「家事の作業環境を整えたり、家庭内でルールを決めたりするだけで、『名もなき家事』の労力を軽減できます」と語る、三木さん。3つの「名もなき家事」について、ラクに片づける方法を提案してもらいました。

家事分担の不公平感の原因!?「名もなき家事」ってどんな家事?

1.「洗濯の選択」は分別するカゴを用意

大切に着たい洋服を洗濯するのに、手洗いにするか洗濯機に放り込むかを判断する家事「洗濯の選択」。悩んでいる時間を短縮するための三木さんのアドバイスはこうです。
「洗濯機の近くに、“大切に洗うものカゴ”を用意しておけば解決します。家族それぞれが洋服を脱いだら「選択」して、カゴのなかへ。洗濯機に入れる際にいちいち洗い方を考えなくて済むので時短になります。“大切に洗うもの”を洗濯する日を設け、その日にまとめて洗濯すれば、一度の手間で済むのも助かります」

2.「タッパー神経衰弱」は同じシリーズで揃える

タッパーのフタと容器を正しく組み合わせる家事「タッパー神経衰弱」は、いざ使うときに容器に合うフタが見つからず、イライラしてしまう“あるある”です。
「いつの間にか増えてしまった形やメーカーが異なるタッパーは、思い切って断捨離。同じシリーズで統一すると、フタと容器を組み合わせる手間が省け、重ねて収納でき省スペースにもつながります。片づけは、パズルゲーム感覚でお子様にお手伝いをしてもらうのもいいですね」

3.「開閉地獄」はゴミ出し直前に閉める

ゴミ袋の口をきつく閉めた後に新たなゴミが出て、きつく閉めたことを後悔しながらどうにか開ける家事「開閉地獄」。新たなゴミが出たら……諦めますか? 袋にねじ込みますか?
「ゴミをまとめたら、袋の口はきつく閉めずに、一旦、玄関に置いておくのがポイントです。集積所へ持っていく直前にしっかり閉めるというルールを家庭内で明確化しておけば、『開閉地獄』から解放されます」

「名もなき家事」を
家族でシェアする方法

梅田さんいわく、「無限にある『名もなき家事』は、特定の人に負担が集中しないように家族で分担するのがいちばん」。それぞれの家庭にどんな「名もなき家事」があるのかを明確にし、どう分担するかを決めましょう。各自が気持ちよく家事分担をするには、3つのテクニックが重要です。

テクニック1.指摘しない

「たとえば、ある家事をAさんにまかせたら、その家事の担当者はAさんです。Aさんのやり方に口を挟み、指摘しないことを心がけましょう。Aさんが慣れない家事だった場合、失敗することがあるかもしれません。でも、失敗のなかから学ぶことも多くあるので、失敗を責めないで。家事をやり終えたあとの小言もタブーです」

テクニック2.待つ

「子育てと同じで、待つことが大事です。家事をまかされた人は、自分のペースで家事をこなすので、まずは黙って見守ること。まかせた家事に関して伝えたいことがあったら、間を置いて伝えることもポイントです。ここまでに終わらせてほしいというおしりの時間を決めると、作業効率がアップします」

テクニック3.感謝を伝える

「褒めて伸ばすのはひとつのテクニック。まかされた人は、その家事をやり終えたら達成感があり、ここでお褒めの言葉が有効です。『ありがとう』のひと言で、『またやろう』という気持ちが芽生えます。家庭内で素直に感謝を伝え合えるのは非常にいいことです」

三木さんと梅田さんが強調するのは、家庭内でのルールの明確化や、得手不得手を思いやった役割分担の重要性。そこでは、「名もなき家事」を軽視せず、やってくれている家族へのリスペクトが何よりも大切なのかもしれません。おふたりのアドバイスを参考に、「名もなき家事」の取り組み方を変えてみると、気持ちや時間にゆとりが生まれ、家族みんなが笑顔になるはずです。今すぐ実践できる方法で、心地よくラクに暮らしませんか?

<プロフィール>
梅田悟司さん
コピーライター/3歳の愛息と奥様の3人暮らし。2016年から2017年にかけて、4カ月半の育児休暇を取得。当時を振り返ってTwitterに投稿した「育休を4カ月取得して感じたこと」が反響を呼び、累計1200万PVに。著書に、『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)他

三木智有さん
家事シェア研究家/5歳の愛娘と奥様の3人暮らし。内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員。”10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!”をスローガンに家族の家事シェアを広めるため、NPO法人tadaima!を設立。年間80本以上の講演・講座を行う。

写真:

伊藤大作

ライター: