2020.08.28 Fri

整理収納コンサルタントの新居拝見!全スペースがラク家事優先

本多さおりさんの新居

65㎡という決して広くはない空間に家族4人。それでも暮らしやすいのは、整理収納コンサルタントとしての経験を活かした、本多さおりさんらしい家づくりのおかげです。間取りはもちろんのこと、どのスペースも家事をラクにすることを優先したアイデアが光ります。

ワンフロアを流れるように
回遊できて、家事がはかどる

サニタリーと収納を除くと、壁で区切られた空間がないワンフロア。洗面台から続くカウンターに、ランドリー、キッチン、ワークスペースといった機能面を集約しています。
「家事をしている間は、ひとつの場に留まることがないくらいよく動きます。間取りは、ある作業のついでに他の作業ができるよう、機能面を一列にまとめて回遊できるようにしたのがこだわりです。動線を邪魔されることなく、ノンストレスで家事がしやすい! それぞれのスペースは、とにかく家事をラクにすることを優先してつくりました」。
家事をラクにすることを追求した本多さん。スペース別にラク家事のポイントを見てみましょう。

作業台が広く、横移動だけで
炊事がラクな一列形キッチン

本多さおりさん宅のキッチン

これまで暮らしてきた家の経験から、キッチンは横移動だけで効率よく炊事ができる壁付一列型に。さらに、収納力の高い引き出しを全面採用しています。
「ダイニングからもランドリーからもアクセスできる動線の良さも魅力です。新居では、時短と省エネを期待して、食洗機を導入。それに合わせて、食器の収納場所は食洗機からダイレクトに戻しやすい吊戸棚と引き出し3か所に一気に戻せるポジションを確保しました」

洗濯機横のバースペースで
洗濯の作業効率をアップ!

本多さおりさん宅の洗濯スペース

洗濯機から取り出した衣類はハンガーに通し、一時置き場のバースペースへ。ベランダまでは一直線。まとめて一気に運ぶことができます。
「洗濯機のそばに、洗濯物を仮干しできるバーを取り付けるのは譲れないポイントでした。洗濯機上と横の空間も有効活用したくて、棚板を設え、タオルやパジャマ、下着を収納しています。洗濯して干す、畳んで戻す作業のムダがなくなり、時短にも!」

ウォークインクローゼットを
生活動線のリビング横に配置

本多さおりさん宅のウォークインクローゼット

居住空間の真ん中、リビングの続きに家族4人分の衣類や遊ぶ頻度の少ない2軍おもちゃを収納できるウォークインクローゼットを完備。
「朝起きてリビングで着替えをする生活動線を優先し、思い切ってよかった! 着替えと洗濯物をしまう作業がぐっとラクになりました」

土間を広くとることで、
子どもや来客の渋滞を回避

本多さおりさん宅の玄関

玄関を入ってすぐにあるのは、コートや自転車、外遊びの道具など「外で使うもの」を収納できる土間。
「持ち出しやすさを考えると玄関に置きたいものが多くて、土間を広くしたかったんです」

本多さおりさん宅の土間

「結果的に、出入りの間口が広くなり、子どもたちや来客が玄関で渋滞することもなく、外出や帰宅がスムーズにできています」

どのスペースも多目的に使え
暮らしも子育てもしやすく

1.キッチンに「ワークスペース」

仕事専用の場所を確保したいと考えていた、本多さん。キッチンから続く、調理台としても使えるカウンターを、ワークスペースとして活用しています。
「調理や洗濯などの家事と仕事を同時進行できるので、時短になっていると思います」

2.リビングを「子ども部屋」に

キッチンに立っていても振り返れば、リビングで遊ぶ子どもたちが目に入ります。調理中に「母ちゃ~ん」と呼ばれて作業が中断されても、行き来がしやすいのでそれほど苦にならなくなりました。散らかりがちな子どものおもちゃは、よく使う1軍とそれ以外の2軍に分けて収納しているそう。
「ゴロゴロできる畳のリビングには、1軍おもちゃだけ。種類別に収納ボックスにラベリングし、子どもたちの“片づけたい“を応援しています」

3.仕切り戸で寝室を「個室」に

リビングから続く畳の寝室。夜は仕切り戸をスライドして個室に変身します。この仕組みはサニタリー横の脱衣室にも採用。
「寝室は2カ所の引き戸で個室になり、どちらからも出入りできるので、寝ている子どもを起こさずに生活できます。引き戸は完全に格納でき、掃除がしやすいのもポイントです」

家事をラクにすることをとことん追求し、物件探しからスタートした家づくり。“ついで家事”に最適な、ぐるりと一周できる間取りは、働きやすく暮らしやすい! 新しい本多家に集約されたラク家事を叶えるアイデア、ぜひ参考にしてください。

<プロフィール>
本多さおりさん
生活重視ラク優先の整理収納コンサルタント。4歳・2歳の愛息と夫の4人暮らし。2010年に整理収納アドバイザー1級、2011年に整理収納コンサルタントの資格を取得後、個人宅向け整理収納サービスをスタート(現在は休止中)。これまで訪問したお宅は200軒を超える。最新刊に『モノが私を助けてくれる』(大和書房)。

撮影:

鈴木 忍

ライター: