2020.12.18 Fri

部屋の“モヨウ替え“で家族の家事シェアが加速する!

「もっとも有効な家事シェアの手段のひとつが、部屋の“モヨウ替え”です」と語るのは、家事シェア研究家の三木智有さん。“モヨウ替え”で家事シェアとは目からウロコ! ユニークな発想です。早速、部屋の“モヨウ替え”をすることで、家事シェアが加速するしくみを教えていただきました。

家事や片付けのお悩みは
“モヨウ替え”で解決します!

「家事や片付けに関して、『どっちが大変論争』をしてはいませんか? 本来目指したいのは家事シェアなのに、なぜモメてしまうのか……それは家事や片付けの押し付け合いをしているからです。そこで試して欲しいのが、部屋の“モヨウ替え”です」
家事シェア研究家の三木智有さんが提唱する“モヨウ替え”が家事シェアにつながるステップを解説します。

step1.家族で“モヨウ替え”会議を開催

まず、どこをどう“モヨウ替え”するか、家族みんなで話し合います。そうすることで絆が深まり、家族がチーム化します。

step2.家事のルール化&環境づくりを計画する

会議で、暮らしのなかで家族が抱える課題や理想を改めて“見える化”させます。それを解決したり叶えるために“モヨウ替え”を実施。しっかり家族で計画を立てることで、家事ルールと家事がしやすい環境が生まれます。

step3.‟モヨウ替え”を実施。家族が自発的に家事をする環境へ

“モヨウ替え”後は、家事ルールと家事しやすい環境が整い、チーム化した家族全員が自発的に家事をするように。 “モヨウ替え”をきっかけに発足した“チーム家族”のみんなが、協力して家事をこなすようになります。

家族が自発的に家事をする
モヨウ替えプランの立て方

1.コンセプトを考える

家族の将来像やどんな暮らしを実現したいか、というゴールを決める。
「家族そろって“モヨウ替え会議”をしてみてください。家族の理想や課題を話し合い、“モヨウ替え”したい箇所を3つに絞ったら、コンセプトに名前をつけます。たとえば、『キッズスペース最大化! 大人と子どもがそれぞれゆったりできる部屋』といった、家族の理想的な暮らしを言語化しましょう」

2.ゾーニングする

コンセプトをより具体化するために、部屋のなかを役割ごとに区切る。
「ゾーニングとは、言語化したコンセプトを実現するために、スペースに具体的な役割を与えてあげること。間取り図を見ながら、家族のリアルな動きをイメージして、ここは食事ゾーン、ここはくつろぎゾーンなどとゾーン分けしましょう」

3.コーナーの家具配置を考える

ゾーニングをもとに、どこにどんな家具を配置したらいいかを考える。
「家族の動きを導くように家具を配置すると、家事シェアが上手くいきます。たとえば、ダイニングのコーナーに食器棚を配置した場合、食事の準備がスムーズにできるので、小さな子どもでもお手伝いしやすくなります」

家族の力が最大化する!
お悩み別モヨウ替えレシピ

■作業スペースを確保してキッチンのごちゃつきを回避

食材に食器、調理器具、大きな家電類と、ただでさえ物があふれ、ごちゃごちゃしがちなキッチン。
「思い切って、キッチンの中心部である一等地を“モヨウ替え”し、ここに作業台とゴミ箱を置きます。キッチンに広い作業スペースがあると、調理や片付けの分担がしやすくなり、子どものお手伝い欲もぐーんとアップ! 一等地にスペースがない場合は、可動式のワゴンとゴミ箱が活躍します」

■クローゼットを一部屋にすれば洗濯物がラクに片付く

『洗濯物を取り込んでも、すぐにたたむヒマがない』『家族分の洗濯物を、あちこちの部屋にしまうのが大変』。洗って干して、取り込んでたたんで収納して……やること満載の洗濯にはお悩みがつきものです。
「作業工程の多い洗濯は、“モヨウ替え”でなるべく動線をコンパクトにして手際良く! 家族分の衣類をまとめて収納できる“ファミリーワードローブ”を作るのがオススメです。一部屋まるごと使えればいいですが、部屋がなければ空きスペースでもOK。たとえば、突っ張り棒や物干しラックを用意して、壁一面をクローゼット化したり、取り込んだ洗濯物の一時置き場や室内干しスペースにしたり。収納は家族それぞれのスペースを作ると、誰でも片付けがしやすく家事シェアが加速します。さらに、家族それぞれの衣類は、自分で管理できるようにルール化しましょう」

■片付く、家族のシェアオフィスを作る

在宅ワークや勉強には環境づくりが大切です。コロナ禍で『家庭内で集中できるスペースが欲しい』という声が急増中!
「リモートワークが増えたいまこそ、“ファミリーシェアオフィス”の出番です。兄弟姉妹で個別のデスクを用意するスペースがないというご家庭にもオススメ。一部屋または空きスペースをまるごと、仕事&勉強に集中できる環境に“モヨウ替え”します。大きなデスクと個人ロッカーがオススメです! 家族それぞれの私物は、使い終わったら個人ロッカーに片付けるというルールをしくみ化できます」

住み替えしなくても、手軽にできるのが“モヨウ替え”のいいところ。家族で対話を重ねながら、協力して、心地よく暮らしやすいわが家を作ることで、生活動線も改善され、家事シェアがスムーズに! 10年後も20年後も「ただいま!」と帰りたくなるわが家のために、今から“モヨウ替え”プランを立ててみませんか?

<プロフィール>
家事シェア研究家/5歳の愛娘と奥様の3人暮らし。内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員。“10年後も、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!“をスローガンに家族の家事シェアを広めるため、NPO法人tadaima!を設立。著書に『家事でモメない部屋づくり』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
http://npotadaima.com

イラスト:

Aikoberry

ライター: